株式投資

Pythonで株の分析:環境構築(Windows11)

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この記事はこんな方におススメです
  • Pythonを使って株を分析する環境を構築したい方
  • Pythonを使って株価の取得やグラフを描いてみたい方
  • Pythonを使って株の分析をしてみたい方

▶ データ分析初学者向けにPythonを使ったデータ分析の記事を書いています。

はじめに

Pythonを使って株の分析を行う方向けに、venvを使った環境構築の方法を解説します。Pythonの実行環境はあるものの、株の分析用には独立した環境を用意することをお勧めします。本記事では、venvを使って簡単に株の分析用の環境を構築する方法を紹介します。venvはPythonバージョン3.3以降の標準ライブラリとして提供されており、手軽に仮想環境を作成・管理することができます。プロジェクトごとに独立した環境を作ることはとても重要です。環境を分けずに複数のPythonプロジェクトを同じ環境で開発する場合、パッケージのバージョン衝突が発生する可能性があり、予期せぬエラーや互換性の問題が生じる可能性があります。

環境

  • Windows11
  • Python 3.9.7
  • pandas 1.5.0
  • numpy: 1.23.3
  • matplotlib: 3.6.1

株の分析用の環境を作る

さっそく、株の分析用の環境を作っていきましょう。Pythonには「venv」という仮想環境を提供する機能があります。今回はこの「venv」を使うことにしましょう。

仮想環境の構築と有効化

今回はWindowsマシンに仮想環境を構築していくので、スタートメニューから「ターミナル」を開いてください。

ターミナルの起動

ターミナルを起動したらまずは、お好きな場所に仮想環境を作るディレクトリを作りましょう。ディレクトリは「mkdir フォルダ名」で作ります。

mkdir env

この「env」というディレクトリに、目的ごとに環境を作っていくとよいでしょう。今回はこの「env」は以下に株の分析用に「stock」という環境を作ることにしましょう。仮想環境を作るコマンドは次の所式となります。

python -m venv (作りたい仮想環境の名前)

今回は「stock」という環境を作るので次のようになります。

python -m venv stock

これだけで仮想環境のできあがりです。「env」配下に「stock」というディレクトリができているので、このディレクトリに移動しましょう。ディレクトリの移動は「cd」というコマンドでおこないます。

cd stcok

このあと、初回だけの作業があります。それがスクリプトに実行権限を与える設定です。初回だけの作業なので細かくは説明しません。次のコマンドを打ち込んでください。

Set-ExecutionPolicy RemoteSigned -Scope CurrentUser -Force

これで仮想環境ができあがり、実行権限を与えることもできました。さっそくアクティベートしてみましょう。アクティベートは「Scripts/Activate.ps1」と打ち込んでください。

Scripts/Activate.ps1

次のように先頭に(stock)のように仮想環境名が表示されれば成功です。

仮想環境をディアクティベートするときには「deactivate」と打ち込むだけでOKです。

ベースのライブラリをインストールする

既にベースの環境があるのであれば、株の分析用の「stock」という環境にもベースのライブラリをインストールすればよいでしょう。pipでひとつずつインストールしても構いません。pipでインストールするときには次の書式となります。

pip install (ライブラリ名)

この書式でのインストールは、このあとの「株の分析用に追加のライブラリをインストールする」のところで使うことにしましょう。

ここではベースの環境があるとして、その環境にインストールされているライブラリ群をまとめてインストールすることにしましょう。これをおこなうには次の2ステップがあります。

Step1:ベースの環境にインストールされているライブラリを書き出す
Step2:書き出したライブラリ情報をもとにインストールを実行する

順にみていきましょう。まず、Step1のベースの環境にインストールされているライブラリは次のようにします。ベースの環境で次のコマンドを入力します。

pip freeze > requirements.txt

これで「requirements.txt」にライブラリの情報が書き込まれます。「requirements.txt」ができたらベースの環境は閉じてしまって構いません。

次にStep2ではす。ここでは先ほど作成した「requirements.txt」を使います。このファイルを「stock」ディレクトリにコピーしておきます。「stock」の仮想環境をアクティベートしたうえで、次のコマンドを入力しましょう。

pip install -r requirements.txt

たったこれだけでベース環境にインストールされていたライブラリをまるっと、インストールすることができます。便利ですね!

株の分析用に追加のライブラリをインストールする

最後に株の分析用のライブラリもインストールしておきましょう。今回はデータ取得用の「pandas_datareader」と株価チャートを描くための「mplfinance」というライブラリをインストールしましょう。

すでに書式はご紹介していますね。次のコマンドでインストールできます。

pip install pandas_datareader
pip install mplfinance

たったこれだけです。簡単ですね!何がインストールされているかは「pip freeze」で確認することができます。便利なので覚えておきましょう。

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まとめ

今回は株の分析をはじめるにあたって、まず、仮想環境の構築をしました。通常はVS Code等エディタから操作するのでアクティベートやディアクティベートのコマンドを意識しませんが、ターミナルから操作することもあるので覚えておきましょう。次回は株価データの取得を扱うことにしましょう。

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