はじめに
投資にはどんなイメージを持っていますか?ちょっと怖い、リスクがありそう、という人もいるかもしれませんね。しかし、投資は単なるギャンブルではありません。適切な知識と計画を持って行えば、資産形成の強力なツールとなります。もちろんリスクもありますし、絶対ということはないのですが、いまのこのタイミングは(まだ投資を始めていないなら)投資を始めるには絶好のタイミングだといえるでしょう。
日本株の魅力
全世界を対象に投資することができますが日本株だけみても、ここ10年は右肩上がりで、先日、史上最高値を更新しました。今年の春闘では、賃上げ要求に満額回答をだすなど、賃上げ継続の状況なのでさらに株価の上昇が期待できます。あのバフェット氏も日本株を買い増していますし、日銀の低金利継続や円安もあって外国人投資家の日本株大量購入も継続する様子です。
外貨資産の重要性
いま日本は物価が上がりインフレの状態です。このようなときには、一般的に株価は上がりやすいです。また貨幣価値が下がるのだから、円資産のまま持ち続けると資産価値はさがることになります。その点、外貨資産や株式や投資信託を持っていれば、円安やインフレへの備えになります。
新NISAの登場
また今年から新NISAもはじまりました。非課税投資上限額の拡大、非課税期間の無期限化など、はじめて投資する方もはじめやすい状況になりました。投資していないことの方がリスクといえる状況かもしれません。
投資を始めると、経済や企業のニュース、政治、社会、テクノロジー、自然災害、などあらゆるものに関心を持つようになる、という効果ももあります。ただ、単純に資産形成する、という目的だけでも新NISAがはじまったいまは、絶好のタイミングとなります。
新NISA
新NISAについてもう少し詳しく見ていきましょう。メリットを簡潔に言うと、「一定額までの投資」から得られた利益に税金がかからない、ということです。通常は約20%の税金がかかりますが、NISA口座で投資した場合は税金がかからないのです!
もう少し詳しく見ていきましょう。
非課税投資枠
得られた利益に税金がかからない、と説明しましたが上限があります。NISAで非課税投資できる上限は、総額では1800万円、年間の投資枠の上限は360万円、となります。NISAでは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」があり、それぞれの年間の投資枠は異なるので注意しましょう。
- つみたて投資枠
長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託が投資対象になる - 成長投資枠
上場株式・投資信託等が投資対象になる
この枠は併用が可能です。上限額については少しややこしいのですが、次のようになります。
つみたて投資枠 | 成長投資枠 | |
年間投資枠 | 120万円 | 240万円 |
総額 | 1800万円*1 | 1200万円*2 |
*1 NISA口座は「つみたて投資枠」と「成長投資枠」があり、非課税投資額の上限は口座全体で1800万円となりますが、そのすべてを「つみたて投資枠」に使うことができます。
*2 「成長投資枠」の非課税投資額の上限は1200万円であり、これは総額1800万円の内数となります。
すこしややこしい、としたのは、「成長投資枠」は「つみたて投資枠」としても利用可能である点です。
非課税保有期間の無期限化
旧NISAを利用していなかった方にはかえってややこしいかもしれませんが、旧NISAではつみたてNISAで最長20年、一般NISAで最長5年が非課税で資産運用できる期間でした。
それに対して新NISAでは資産運用期間が無期限にまで拡充されたのです。これってすごいことですよね。最大1800万円の投資元本をずっと非課税で運用することが可能なのです。
非課税投資枠の復活
さらに、見落としがちなのが非課税投資枠の復活です。非課税投資枠を使って投資した金融商品を売却した場合は翌年以降に元本に相当する分の非課税投資枠が復活します。投資枠の復活は運用資産の評価額ではなく、その運用資産をつくるために投資した投資元本の金額である点と、復活するのは翌年の投資枠である点に注意しましょう。
まとめ
いかがでしうか?投資してみよう、という気になったでしょうか?積立投資の場合は、複利で効いてくるので長い期間投資することで、大きなリターンが期待できます。そのためにも早めにはじめたいですね。次からは新NISAに絞って始め方を考えていきましょう。
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