▶ 初学者向けにPythonを使ったデータ分析に役立つ記事を書いています
はじめに
今回は構築した仮想環境にパッケージを一括でインストールする方法を基本から解説します。仮想環境を構築することで、プロジェクトごとに異なるバージョンのパッケージを利用することができます。また、仮想環境を利用することでシステム全体に影響を与えることなく作業を進めることがで切るのもメリットですね。プロジェクトの場合、複数のメンバーでパッケージのバージョンまで揃えた環境を整える必要があるので、一括でインストールできると便利ですよね。
パッケージをまとめてインストール
requirements.txtとは
requirements.txtは、利用するパッケージを一括でインストールするためのファイルです。このファイルに利用するパッケージ名とバージョンを記述します。requirements.txtを使うことで手動でパッケージをインストールする手間を省くことができます。また、複数の担当者が同じプロジェクトに取り組む場合にも、requirements.txtを共有することで、環境を統一することができます。さらに、requirements.txtを使うことで、パッケージのバージョン管理も容易になります。
requirements.txtの書き方
パッケージ名に続けて、==や>, >=, <, <=などでバージョンを指定することができます。また、#以降はコメントとなります。以下は、requirements.txtの例です。
# バージョンを指定してパッケージをインストール
numpy==1.19.3
pandas==1.1.4
matplotlib==3.3.2
このrequirements.txtを使ってインストールをすると、numpyバージョン1.19.3、pandasバージョン1.1.4、matplotlibバージョン3.3.2がインストールされます。
このように必要なパッケージを具体的に書き出すて作ることもできますが、いまあるものをまるっと、別の環境に再現させたいこともありますよね。そのような場合は、次のようにrequirements.txtを作ることもできます。
pip freeze > requirements.txt
これは、「pip freeze」で現在の環境にインストールされたパッケージとバージョンをリダイレクト「>」で「requirements.txt」ファイルに出力しています。元の環境を別の環境に一括でインストールしたいときに便利ですね。
requirements.txtを使ったパッケージの一括インストール方法
ここまでrequirements.txtの作り方を見てきましたが、肝心の、requirements.txtを使った一括インストールの仕方を説明します。
説明、といっても、以下のコマンドを実行するだけです。
pip install -r requirements.txt
まとめ
今回はパッケージを一括でインストールする方法を解説しました。皆でプロジェクトを進める際には、環境を揃えたいことがありますよね。パッケージの数が多いとなかなか大変ですが、requirements.txtを使った方法だと、さくっとできますね。
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