はじめに
今回から株式投資について調べていろいろ試してみたいと思います。知識0からの挑戦で、失敗もあるだろうから、少額で始めてみようと思います。是非、失敗できる範囲内の投資額でチャレンジしていきましょう。今回は株式投資をはじめるきっかけからご紹介します。
株式投資をはじめるきっかけ
Webニュースを見ていると、定期的に「普通のサラリーマンが〇年で1億円の収益」などのような、株で儲かった話に出会うことがありますよね。普段からこのような記事タイトルは見慣れていたのですが、はじめからそれなりの投資額からはじめてたり、5-10年もの機関での話だったり、はたまた、その人がすごく優秀でとても真似できそうになかったり、となかなか始めようと思えないものばかりでした。
そんな中で8月のYahooニュースで見た記事では、100万円を10年で10億円にした話や、元手は36万円で2年で2000万円近くまで資産を増やした話が紹介されていました。
元手36万円で2年という期間に非常に魅力を感じて、これならチャレンジできそう、と感じたのが、きっかけです。もちろん、こんなにうまくいくはずはないというのは分かっているのですが、なによりも36万円からのスタートでチャレンジできる、というのでやってみることにしました。
でも、記事を読んでみると、実は36万円を元手にしたのはデイトレードの話で、サラリーマンである私にはとても無理でした。記事は対談形式で、もう一方の方は中長期保有するスタイルだったのでこちらを参考にすることにしました。すると元手ももっとかかるのだけど、興味が沸いてしまったので仕方ないですね。
記事で紹介されていた手法
記事で紹介されていた手法の一つは「割安×成長×モメンタム(相場の勢い)」というものでした。
- 割安はPER(株価収益率)や配当などから判断
- 成長は売上成長率や営業利益率などから判断
- モメンタムは相場のトレンドから判断
ということなのかな。ここで出てきたPER(株価収益率)はどのような数字なのかを確認しておきましょう。似たような用語にPBR(株価純資産倍率)があります。これらの説明をするにあたり、EPS(1株当たり当期利益)とBPS(1株あたり純資産)も必要となってくるので、これらも合わせて確認しておきましょう。
用語の確認
まずはPERを説明にするにあたり必要となるためEPSの定義から確認しましょう。株価に関する評価指標は、ある値(利益や資産など)を発行済株式で割って、1株当たりで表して比較するものが多いです。EPSは以下となります。
定義も計算式もわかりやすいですね。このEPSは発行済株数と当期利益から計算していますが、現在の株価は全く考慮されていません。そこで、このEPSと現在の株価との関係を表したのがPERとなります。
定義にあるように、現在の株価が1株当たりの利益の何倍になっているかを表しているので、利益に対して株価が過大評価されているのか(割高)、過小評価されているのか(割安)の指標に使えるというわけですね。
次にPBRを説明するために必要となるBPSの定義を確認しましょう。
先ほどのEPSと同じように1株当たりで考えます。EPSが「予想当期利益」を発行済株数で割って算出したように、BPSは「純資産」を発行済株数で割って算出します。
現在の株価が1株当たりの純資産の何倍になっているかを表しているので、純資産に対して株価が過大評価されているのか(割高)、過小評価されているのか(割安)の指標に使えるというわけですね。
割安、割高の判断
株価が割安であるか、割高であるかの判断は、フロー(業績)とストック(資産)との2面で評価できます。ここまでの説明で既におわかりのように、フローでの判断基準がPER、ストックでの評価基準がPBRとなります。
これは、PERが「株価が1株当たりの利益の何倍になっているか」を表した数字であり、PBRが「株価が1株当たりの純資産の何倍になっているか」を表した数字であることからもわかります。
PERによる評価
PERによる割安・割高の判断は比較によって決まるもので相対評価が基本となります。絶対評価というものはないのですが、あえて基準をあげるとするといかのような参考値があるそうです。
日経平均採用銘柄 15.59倍
東証1部全銘柄 16.21倍
東証2部全銘柄 13.97倍
ジャスダック全銘柄 17.19倍
PERによる評価での注意点
PERは株価の割安・割高の判断の1つの基準にすぎません。この1つの基準であるPERだけで割安・割高を判断するのは危険です。
PERで特に注意する点は、PERはあくまで来年の予想1株利益での数字で計算されるため、その会社の成長性は考慮されない、という点です。そのためPERが高い銘柄が必ずしもダメとは限らない、という点に注意が必要です。
新興企業など成長性が高く、今後利益が大幅に増えるでだろうと評価されている企業のPERは50倍、100倍のようにかなり高い値となることもあります。このような銘柄では、毎年2倍以上利益が増えるのであれば、現在が100倍だとしても、来年には25倍、再来年には12.5倍と市場平均よりも低くなるということも考えられるからです。
また逆に、極端にPERの低い銘柄にも問題がある可能性があります。PERを計算するのに必要な純利益は、例えば土地の売却益のような一過性の収益も入るので、その年だけ特別に利益が出た場合などは、低い数字となります。これはPERだけを見てもわからないので、決算書などで「何で利益を上げたのか」を確認する必要があります。
PBRによる評価
PER同様、PBRによる割安・割高の判断は比較によって決まるもので相対評価が基本となります。繰り返しになりますが、PBRは「株価が1株当たりの純資産の何倍になっているか」です。なので、PBRが大きければ割高、低ければ割安の可能性があります。
PBRによる評価での注意点
PBRが1倍ということは、株価は会社の純資産とほぼイコールと考えられてます。そのため、PBR1倍を大きく割り込むと底値圏と考えることができます。但し、PBRが1倍を割りこんでいる銘柄であっても、以下のポイントを見分ける必要があります。
・継続的に業績が劣悪で回復の見込みが立たない会社か
・将来性や成長性はあるが一時的な業績不振で低評価になっている会社か
当然ですが、割安として評価されるのは、一時的な業績不振などで低い株価になっている銘柄のほうです。
まとめ
今回は私がYahooニュースの記事で見かけた「割安×成長×モメンタム(相場の勢い)」という考え方を理解しようと、まずは「割安」とは何かを調べてみました。
割安を判断する際に、既に用意されているPERやPBRを利用して判断する方法があります。
PERは会社の業績面に関する指標です。会社の利益は大きく変動しやすいため、会社の状況によって大きく変動します。(利益の変動に敏感な指標で株価上昇局面で割安株を見つけられる)
PBRは会社の資産に関する指標です。会社の資産が大きく変動することはあまりないため、会社の業績面の状況によらず安定した指標といえます。(株価が低迷している局面で底値圏にある割安株を見つけられる)
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