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データ分析初学者向け:棒グラフの作成方法を基本から解説

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この記事はこんな方におススメです
  • データ分析をはじめたいが、どのように学習を進めればよいかわからない方
  • データ分析の基本的な部分の全体像を把握しておきたい方
  • データ分析の勉強を始めたが、進め方に迷っている方

▶ データ分析を学ぶステップについて解説しています。

はじめに

今回は棒グラフの描き方を基本から解説します。まずは「どんなときに棒グラフで表現するか?」「軸を0から始めるべきか?」から考えていくことにしましょう。どうしても軸の途中を省略したい場合の対応についても解説していきます。では、早速見ていきましょう。

棒グラフはどのようなときに使うか?

「伝わるグラフの選び方」の投稿では、グラフの用途を「比較」「推移」「割合」「関係性」の4つに分類して、棒グラフは「比較」のときに使うのが基本と解説をしました。今回はもう少し詳しく見ていくことにしましょう。

▶「伝わるグラフの選び方」については以下の記事をご覧ください。

棒グラフを読み取るときには棒の長さを知覚することが多いでしょう。そのため、原点が0からはじまっていないと誤解を招いてしまいます。

つまり、棒グラフは比率尺度に使うのが基本となります。但し、間隔尺度だけど棒グラフで表したかったり、比率尺度だけど軸の途中を省略したいケース(例えば差を大きく見せたい、または、突出したい値があって他の差が見えづらいなど)があります。このような場合は省略記号を用います。このとき、軸だけではなく、必ずグラフ全体に省略記号を入れるようにしましょう。

▶ 変数の尺度については以下の投稿をご覧ください。

棒グラフを描く

では実際に棒グラフを描いてデータを分かりやすく表現してみることにしましょう。

伝えたい部分を抜き出して棒グラフで表現する

たとえば、2011年度から2022年度のクラウドサービス分野の売上データがあるとします。これを棒グラフで描いてみましょう。

クラウドサービス分野の売上の推移

これでもデータを可視化できているのですが、各年の売上の推移を細かく伝えたいのではなく、10年の間に売上が大幅に拡大したことが言いたいのであれば、思い切って2011年度と2022年度だけを抽出するとよりわかりやすくなります。

クラウドサービスの売上:2011年度vs2022年度

さらに各年度の売上を棒グラフの中に書き込んで、目盛線をなくすとすっきり見えますね。

軸を0にすると差が見えづらいとき

たとえば、次のような2011年度と2022年度の来場者数のデータがあるとします。

来場者数のデータ

これを普通に棒グラフで表すと以下のようになります。

来場者数のデータ:2021年度 vs 2022年度

来場者数は26万人も増えているのに、なんだかインパクトがないですね。ただ、だからといって軸の最小値を都合よく変えてはいけません。次のように軸は0から始めて、途中を省略したことがわかるようにするとよいでしょう。

来場者数のデータ:2021年度 vs 2022年度(省略表記あり)

このようにすると、差が明確になりましたね。ただ、強調したいからと言って自由に軸の値を変えてよいわけではありません。軸は0からとしたうえで、軸の途中を省略した場合は必ず省略表記を入れましょう。省略がある場合は棒の長さの比を考えてはいけません。比を考えるときは必ず元のデータで計算するようにしましょう。

いくつかのデータがあって、突出したデータの存在によって他のデータがどのくらいの差があるかわかりにくい場合も、このような省略記号を使った可視化が有効な場合があります。実際にそのような場面に遭遇した時のために頭の片隅に入れておくとよいでしょう。

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まとめ

今回は棒グラフについて基本から解説しました。棒グラフは基本的には比率尺度を可視化するもので、軸は0から始めます。軸の途中を省略したい場合は、必ず省略記号を入れる必要があります。このとき、省略記号は軸だけではなく、グラフ全体に入れることに注意しましょう。

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